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知識のブラックホール

本とかオーディオブックとか。知識収集活動全般。

稼げる人間になるための言葉の使い方のマニュアル?(書評:『稼ぐ言葉の法則』)

今回の書評は『稼ぐ言葉の法則――「新・PASONAの法則」と売れる公式41』。

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稼ぐ言葉の法則――「新・PASONAの法則」と売れる公式41

稼ぐ言葉の法則――「新・PASONAの法則」と売れる公式41

神田昌典氏の著作は久しぶり。学生時代に『非常識な成功法則【新装版】』を読んで以来。

今回は商品を紹介する上でのセールストークをどうするか、というテーマの本。

前半はいわゆるストーリーを考えるために、いかに商品の特徴を深堀りしていくか、そのための考え方の紹介。
後半は「貧す人(=うまくいかない人)」と「稼ぐ人(うまくいく人)」の対比から「稼ぐ言葉」とその考え方を解説。

いいと思ったところ

「はじめに」より(p.8):

多くの人は、商品を売るためには、気の利いた表現で描写すること——すなわち、「どのように(HOW)」言うか?」に注目するが、これは間違い
もっともっと重要なのは、「何(WHAT)を、どの順番(WHEN)でいうか?」なのだ。 (強調は原文ママ

表現にこだわることはあっても順番は考慮してないケースが多いような気がしますね。取扱説明書の章構成とか、注意書きの文章とか。


本文から(p.97):

一語がもたらす意識の微妙な違いは、仕事の質に大きな影響を与える。
意識の違いは、行動の違いを生み、行動の違いは、仕事の質の違いを生む。

なんかマザー・テレサが似たようなことを言ってたような気がしますが……。


公式17(p.136)より:

文章は情報を伝えるのではない。”感情”を伝えるために書くのだ(強調及び色付けは原文ママ


公式41『稼ぐ言葉の法則』(p.186)より:

「儲ける」は、漢字と部首に分けて考えると「信」「者」から成り立つように、顧客を信者化して、お金を得ようとする状態。利益を最大限に上げる目的で、顧客を依存させてしまう危険性がある。(中略)
一方、「稼ぐ」という言葉には、ずいぶん違ったニュアンスがある。(のぎ)偏からは、「家」に「禾」、すなわち愛する家族に(かて)をもたらす光景をイメージできる。 (強調は原文ママ)

「信」+「者」で「儲け」というのはよく会社の研修とかで出てくる話ですが、「稼ぐ」という表現はあまりビジネスマンは使わないように思います。 漢字の成り立ちはともかく、「稼ぐ」という表現の方が一生懸命というか、日本人的な感じがしますね*1


他にも「稼げる人(富める人」の言葉と考え方が解説されてます。

微妙なところ

一部カットされた内容が購入特典としてWebからダウンロードできるようです*2。 未掲載の原稿の一部をネタにメールアドレスを収集しようという手口。まあフォレスト出版だったか、以前もなんか同じようなことをやってたような気がします。

神田昌典「稼ぐ言葉の法則」ご購入特典

孫子の兵法でいうところの、「利益があれば相手を動かすことができる」の実践例。

そりゃ原稿書くのは大変でしょうけど、そんなに顧客のメールアドレスが欲しいんかよってなりますよね。捨てメアド用意するだけの話なんですが……。 まあ一つのセールストークの具体例として分析するのがいいでしょう。

まとめ

さりげなく「ライフワーク」や「使命感」という単語が出てくるあたり、ただの自己啓発本とは違うな、という気がしました。 神田氏の真骨頂は、商売への罪悪感の払拭にあると思っているので、その点では予想どうりの内容かと。

一度読んで終わりにしないように、定期的に読み返したいと思います。


それではまた。

*1:どことなく時間給のイメージがありますが

*2:まだダウンロードしてない