知識のブラックホール

知識収集活動全般。

気分の落ち込んでいるときにラクになる一冊(書評:『「人生を楽しむ」ための30法則』)

まず最初にことわっておくべき点として、非常に非科学的で敗北主義的な本。少しでも気分が楽になれば儲けもの。

「人生を楽しむ」ための30法則

「人生を楽しむ」ための30法則

感謝とかトイレ掃除とか、よく笑いましょうとかそういう本。すでに亡くなられた小林正観さんの本の一冊。

個人的に少し救われた気分になったのは以下のくだり(p.146(第4章))。

生まれ変わりの回数を重ねるごとに、親との関係が悪く育ってくとか、経済的に辛い思いをしたことがあるとか、障害を持って生まれてくる、または家族に障害を持った子どもが生まれてくる、というような状況が与えられてきます。一般的にいう問題、いろいろ面倒なことをたくさん与えられている。それを笑顔で、感謝の目で捉えられるかどうか、のレベルまできているということです。

輪廻転生を信じていることが前提。だから何やという話なんだけど、自分の置かれた状況に不満のある人間からすると、普通に幸福な人よりも自分は生まれ変わりの回数が多いから上級者モード*1でプレイしているんだ、とみなして自分を無理やり納得させる。

まあ平均以下の経済状況の家庭に育った人間の場合、なんか優越感に浸れないと精神が持たないんで。

基本的な内容は冒頭に書いた通り非科学的な感謝万歳論。

まあしないよりは感謝した方がいいし、そりゃ掃除した方がいいし、不機嫌そうにしているよりは笑顔の方がいい。

斎藤一人さんよりはるかに宗教臭いところがちょっとつらい本。

変な人が書いた成功法則 (講談社+α文庫)

変な人が書いた成功法則 (講談社+α文庫)

*1:ゲームでいるところの難易度が高いモード

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