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書評:『「そ・わ・か」の法則』

引き続き小林正観さんの著書の書評です。

「そ・わ・か」の法則

「そ・わ・か」の法則

他の本と内容が被っていてかなり残念な感じは否めませんが、他の本を読んでいない分には問題ないので良しとしましょう。

基本は掃除、笑い、感謝を推奨している本です。事例はことごとく非科学的。よく笑うことの効用については医学的に実証された事例を紹介していますが。

最初の掃除の話は流石に食傷気味なんで読み飛ばしています。

他の本と被っている部分は仕方ないとして、この本の真骨頂はp.166からの、「本当の優しさをの意味を考えよう」という箇所。

優しさというのは、大きな力をもっているものが、力の弱い者に対して、その強い力を行使しないこと。命令だ、などと言って行使しないことです。

この解釈は面白い。生徒をどう指導するか、先生は頭をかかえるだろうけど。

相手に威圧的・強権的に接する先生が全くダメとは思わないけど、タイプの違う先生がある程度いないと成り立たないかな。

実際に手を出すわけじゃないけど、怖い先生というのは必要だと思う。ただ、何でもかんでも強圧的な感じで強要するアプローチは確かにいじめと変わらんよなあと思う。

社会のあちこちに弱い者いじめの構図がある訳で、子供に「弱い者いじめはダメ」と言っても説得力はない。理想論だけど人間味のある尊敬できる先生が他にも面白いことたくさんあるよっていう方がいいと思う。

尊敬できる大人が増えるといいよね。


本全体の感想としては、スピリチュアル系というか、精神論で行くなら斎藤一人さんの本の方が性に合うかな、という感想。

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