書評:『「週4時間」だけ働く。』
何故か分かりませんが、心に訴えかけるものがあったので読んでみました。 久しぶりに紙媒体です。
分厚いんですよ、これ。どこぞの英語文法本みたいに。
- 作者: ティモシー・フェリス,田中じゅん
- 出版社/メーカー: 青志社
- 発売日: 2011/02/03
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 954回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
読み終えたのはいいですが、どこから手をつけていいのか、ちょっと整理できていません。
細かい交渉テクニックやツール、サービスも紹介されているのですが、要点を整理すると、次のようになるかと思います。
- 利益率の高い仕事・商材を見つけ出す
- 小さく試す(威力偵察?)
- アウトソーシングを活用する(他力の活用)
- ITの活用によるリモートワーク
上司とのネゴシエーションのための段取り、言い回し、ライセンスビジネスのための契約書の雛形まで掲載されており実践的です。著者が英語圏の方なので、当然、英語圏向けのツールや事例になります。 基本的な考え方は流用できるはず。
難点を挙げると、分厚いこと、それと細かいテクニックが多すぎて本質的な考え方をつかみにくいと印象を受けました。 いっそのこと2部構成にして、基本的な考え方、実例とテクニックとツール類の紹介、で分割してくれた方が良かったと思います。 もしくは実例を独立した章にして3部構成とか。
紹介されている例の多数で、まだ消化しきれていない感じです。
なかなか面白いと思った箇所を引用。
億万長者のインタビューの引用部分より(p.607 ボーナストラック)
キューバン 銀行に預けなさい。株式市場にお金を投資しろという馬鹿なことを言う人がいますよね。結局は市場の株価を上げたいからそうやって言う必要があるんですよ。彼らは何かの銘柄を売りたいんでしょう。(後略)
だから何って話ですが、株式投資への参加者が増える限り、株は値上がりするし手数料を取る証券会社は儲かりますね。そうですね。プロの投資家と勝負して情報と分析力で勝てると思うならやればいい訳で。
短時間で成果を上げたい、というよりは、時間や空間の束縛から離れたい、という方にオススメだと思います。
何はともあれビジネスのタネを見つけないとどうにもなりませんが。
それではまた。