『「ビジネスゲーム」から自由になる法』という本を流し読みしました
知人の勧めで読んでみましたが、よくわかりませんでした。
- 作者: ロバート・シャインフェルド,本田健
- 出版社/メーカー: ヴォイス
- 発売日: 2013/01/26
- メディア: 単行本
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一言で感想を言うなら、
裸の王様
でしょうか。全然理解できませんでした。 一つ間違うと、厨二病患者ジェネレーターになりかねません。
著者はただのホラ吹きなのか、偉大なる心理の伝道者なのでしょうか。私には判断しかねます。
気になったこと
正直な感想
どうも著者に騙されているのではないかと疑心暗鬼の状態でざっくりと目を通したというのが正直なところです。 要するに「自分の頭の中の固定観念を崩せ」と言いたいようです。
本の内容を超ざっくり要約すると、
このようは幻想だ。創造主が(その意図はともかく)作り出した完全没入型アトラクションだ。
そしてそこから脱出する方法を私が解説しましょう。
という感じでしょうか。
私なりにこの本の内容を再解釈すると、「例えるならこの世はマルチプレイヤー型のネットワークオンラインRPG(MNORPG)であり、ただの娯楽であるから無意味だ。さっさと脱出すれば楽になれるよ。(そしてそのためには私のセミナーを受けなさい)」となります。
要するに著者の言うことを信じることのできない愚か者ってことです。ひょっとしたら著者は現代のキリストかお釈迦様かもわかりませんが、 どうも「???」って感じです。
この世は一種の幻想ではないか、考えは私にも以前からありました。誤解しているかもわかりませんが、般若心経における「色即是空」、つまり「色(現実)はすなわち空(void)」という思想と相通じるものがあるようなないような。 なので、著者の思想にまったく同意できないという訳ではありません。
著者の言うようにこの世が幻想であるとして、この著者のメソッドを用いる目的が理解できませんでした。 「お金の不安や競争社会から逃れる方法を教えましょう」、というのが本書の能書きですが、大部分の人の期待するような答えは書いてないと思います。いつの間にか著者に煙に巻かれている、というか論点をうまくずらされる感じ。
すでに読まれた方にお聞きしたいですが、
この世は幻想ですからあなたの身に起こることに一喜一憂しても無意味ですよ
という主張に読み取れませんか、この本。著者のメソッドすら無意味では?
一歩間違うと人生から逃げる人間を増やしかねないように思います。
結局、読んでは見たものの著者のメソッドを試す気には起きませんでした。
興味がある方はブックオフ辺りで買うのが良いかと。
以上です。